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メンヒ・春(スイス)

ルート案内
 新婚旅行でヨーロッパアルプスを訪れる。結婚前に妻にアイゼンとロープを付けて岩登り体験を2回
かしてもらう。アルプスの山並みを観光するとともにリスクが低そうなメンヒ登山を行なう。この季節は
スキーには遅く、夏山登山には早いためホテルや山小屋には人が少なく予約なしの飛込みでいけた。
 山は日本のGWよりもう少し、一ヶ月くらい冬山に近かった。初日は登山電車でいっきにユングフラ
ウヨッホ駅(3454m)に到着、少し歩くとメンヒヨッホ小屋に(3629m)着く。明日に備えて少し下見をして
おく。下見から帰ると小屋は陽気なイタリア人で賑わっていた。わたしも負けじとワインで乾杯。これが
いけなかった。頭がガンガンし、吐き気をもよおし、横になろうが起き上がろうが一睡もできなかった。
初めての高山病体験。妻は元気なようだ。翌日、それでも天気が回復し、素晴らしい青空だ。晴天の
中、締まった雪を踏みしめると頂上はすぐだった。頭痛もとれてアルプスの青い空と青い山を堪能する。
 絶景を後に下山にかかる。日差しに当たった雪面はかなり緩くなっている。それでも順調に下降する。
メンヒヨッホ小屋の台地が目と鼻の先に見えてくる。妻に『高名の木登り』の話を引用して、油断せずに
下降するよう念押しする。そうして何分もしないうちに、わたしが滑落する。7mくらい滑って止まる。そ
のちょと先は、すっぱり切れ落ちている雪壁だった。まったく、肝を冷やす下山だった。

 

こちらは、グリンデルワルトの町並みです。
(町並みに山が近接している。) グリンデルワルト町並み
こちらは、アイガー北壁です。
(見ると登ってみたくなる。) アイガー北壁
こちらはクライネ・シャイデック駅から見たアイガー北壁です。
(こんな所に鉄道とホテルが整備されている。) アイガー北壁
ユングフラウヨッホからのアレッチ氷河です。
(アイガー北壁と対照的に穏やかな山容です。) アレッチ氷河

 

 

 

 

 

 

こちらは、メンヒ(4099m)頂上南東の眺望です。
(中央がガルミホルン、手前がトルクベルクです。) メンヒ眺望
こちらは、メンヒからのユングフラウ(4158m)です。
(小生と妻です。) メンヒ頂上壁にて
こちらは、ツェルマットの町並みです。
  ツェルマット町並み
こちらは、ツェルマットからのマッターホルンです。
(クライマーなら一度は登りたいですね。) マッターホルン

 

  
行動実績
4/28福岡 → ソウル →(機中泊)
 
4/29チューリッヒ →インターラーケン・オスト →グリンデルワルト
 
4/30グリンデルワルト(雨天滞在、午後、雨が止みハイキングに出掛ける)
 
5/1グリンデルワルト → ユングフラウヨッホ → メンヒヨッホ小屋 ⇔ メンヒ下見
 
5/2メンヒヨッホ小屋 ⇔ メンヒ →ユングフラウヨッホ → グリンデルワルト
 
5/3グリンデルワルト →インターラーケン・オスト → ブリーク → ツェルマット
 
5/4ツェルマット ⇔ ゴルナーグラート(降雪、列車遅れる、眺望なし。)
 
5/5ツェルマット → ブリーク → ベルン → チューリッヒ 
 
5/6チューリッヒ → (機中泊)
 
5/7(機中泊)→ ソウル → 広島
 

 

  
講習内容
@種別 お問合せ、お受けします。
A講習ルート − 
B講習内容 − 
Cその他              − 

 

  
わたしのトラブル、失敗、余談
 死んでもおかしくない滑落をした。南岳での滑落に続く第2回目の危ない滑落だった。前日の雨があが
って、絶好の登山日和だった。このため下山時に雪壁がかなり緩くなっていた。ルート自体は、傾斜が急
なわけでもなかった。ただアイゼンが団子になり、時々、ピッケルで付着した雪を払っての下降だった。
 滑った時は、スキー板に足が乗った感じで登山ルートから右にそれて滑り出した。雪面に向き直しての
滑落停止動作は、とれなかった。しりもちを着いた状態でピッケルを雪面に差し込んで制動をかけるのが
精一杯だった。
 春山の午後の雪歩きはアイゼンに雪が付着しやすくなる。足底が雪で団子になって歩きにくくなるととも
に、こまめに雪を払わないと滑落のリスクが高まる。
  
 お勧めの一冊
 銀嶺の人 新田次郎著 新潮文庫
  
  
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